メガネ置きボローニャ留学日記

イタリアのボローニャに留学している、メガネ大学生の日記です。

チークキス

メガネ置きです。

 

海外で生活をしていると、日本ではあまり経験することのない、いわゆる「異文化」に触れる機会がたくさんあります。

 

今回は、私がイタリアで出会ったいくつかの異文化体験の中でも、特に印象深かったものについてお話しします。

 

 

一生慣れない

その体験には、イタリアやスペイン、ギリシャなど、様々な国籍の学生が集まったパーティーのような場で遭遇しました。

 

私があるスペイン人留学生と話をしていると、その人の友人であり、まだその時は私と面識のなかった別のスペイン人学生がやって来ました。

 

彼女たちはスペイン語で挨拶を交わしながら、互いの頬と頬を合わせる行為をしました。

 

日本では滅多にお目にかかることができない、チークキスの挨拶です。

 

対人の距離感がやはり日本とは違うなと思っていると、そのスペイン人学生が今度は私の方に近づいてきて、流れるように私にチークキスを済ませてから自己紹介を始めました。

 

びっくりして、彼女の名前を覚えるどころではありませんでした。

 

これまでイタリア人やスペイン人が私に挨拶をする時は、たとえ彼らがチークキスを日常的に行う習慣を持っていたとしても、握手やハグで対応してくれていました。

 

実際にチークキスをされたのは、その時が初めてでした。

 

私は心中の動揺を悟られぬよう、さもチークキスには慣れていますとばかりに平静を保ちながら、自己紹介を返しました。

 

親愛の情を表現し合うチークキスの挨拶は素敵な習慣だと思いますが、自分の性格と照らし合わせると、私はチークキスに一生慣れることはできないだろうと思いました。