ブラ観光記
メガネ置きです。
トリノ・ポルタ・スーザ駅から電車で約1時間、ピエモンテ州はクネオ県の小さな町、ブラを訪れました。
今回は、その様子についてお話しします。
スローフード発祥の町
ブラは、国際的な食文化の運動「スローフード運動」発祥の地として知られ、町にはスローフード協会の本部があります。
今回の旅の目的は、そのスローフード協会の施設内にある「Osteria del Boccondivino」というお店で、ピエモンテ州の美味しい料理を食べることでした。
…スローフード協会本部。スローフード運動の象徴である、かたつむりのオブジェが目印です。
スローフード関連の書籍を取り扱う書店は残念ながら閉まっていましたが、目的のオステリアは営業していたので、安心しました。
…Osteria del Boccondivino。
…店内の様子。
ブラは、先日別の記事でご紹介した「サルシッチャ」というハーブと肉の腸詰めを、生で美味しく食べられる場所としても有名とのことで、まずはそれを注文しました。
…サルシッチャと、生肉の前菜。臭みは全くなく、シンプルながら味わい深い風味で、美味しかったです。
このオステリアのメニューには、スローフードのマークがついた料理がいくつか記載されており、それらはスローフード運動の理念に則った食材で作られたものなのだそうです。
このサルシッチャのアンティパストも、その中のひとつでした。
そして次に、ラスケーラというピエモンテ州のチーズが使われたニョッキを頼んだのですが、これが20年以上にわたる自分の食歴史の上位にランクインする絶品でした。
ニョッキについては、別の記事に詳しく書きたいと思います。
さすがはスローフード運動の本拠地なだけあって、上品かつ美味しい料理を堪能することができ、大満足でした。
その後は、ブラの町をぶらぶらと散歩しました。
…サンタ・キアーラ教会。小さな教会でしたが、内部の装飾が可愛くて気に入りました。
…Bottega Delle Delizieという、イタリアでは珍しい、ドリップコーヒーを提供しているカフェにも行きました。
…所々に、店主のこだわりが感じられる店内。
まさかイタリアでドリップコーヒーが飲めるとは思ってなかったので、感動しました。
イタリアに来てからはエスプレッソばかり飲んできましたが、久しぶりにドリップコーヒーを飲み、やはりこちらの方が自分の口に合っているなと思いました。
…取り扱っている豆の香りを一通り嗅がせてもらい、ケニアを選びました。
町自体はとても小さく、半日もかからずに観光を終えることができましたが、全体的に落ち着いた雰囲気があり、のんびりと時間を過ごしたい方にはお勧めです。
美味しいピエモンテ料理も食べられるブラに、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。