クルルジョネス
メガネ置きです。
今回は、私が気に入ったイタリアグルメについてお話しします。
クルルジョネス
イタリア語らしくない、なんとも不思議な響きの名前を持つ「クルルジョネス(culurgiones)」は、サルデーニャ州の伝統的な郷土料理です。
牧畜業が盛んな内陸の山間部に起源を持つ料理で、ジャガイモやペコリーノチーズなど、内陸部で手に入りやすい食材が使用されています。
ラヴィオリと呼ばれる詰め物パスタの一種で、伝統的なレシピでは、ジャガイモ、ペコリーノチーズ、そしてミントを包んで作るのだそうです。
クルルジョネス最大の特徴は、そのパスタの閉じ口にあります。
葉の葉脈のように細かく編み込まれたその閉じ口は麦の穂をイメージしており、かつては豊作を祈る意味合いを込めて祝祭日などに食べられていたそうです。
その複雑な見た目通り、作るのに結構な手間暇と技術を要する料理ですが、その分味は格別です。
実は私はミントがそれほど得意ではないので、カリャリの観光中にクルルジョネスを食べるかどうか迷っていたのですが、偶然訪れたリストランテでミントを使用していないトマトとバジルのクルルジョネスを見付けたので、これ幸いと注文することにしました。
…クルルジョネス。伝統的なレシピからは少しアレンジされていたものの、その特徴的な編み込み模様は見られました。
食べた感想としては、ジャガイモとリコッタチーズの相性が非常に良く、ニョッキのような柔らかい食感も楽しめてとても美味しかったです。