オペラ鑑賞
メガネ置きです。
ボローニャには、「テアトロ・コムナーレ・ディ・ボローニャ」という市立劇場があります。
先日、その劇場でオペラの公演を鑑賞する機会があったので、今回はその様子についてお話しします。
Step 1, 予約
ボローニャ歌劇場は、ボローニャ大学の施設が多数集まるザンボーニ通りの中ほどの、ジュゼッペ・ヴェルディ広場にあります。
…ボローニャ歌劇場。
チケットの購入方法は、インターネットで購入するか、劇場に併設されているチケット売り場で直接購入するかの2通りあります。
今回私はチケット売り場での購入を選んだのですが、友達からの情報を頼りに、通常の営業時間中には買いに行かず、少し特殊な手順を踏んで安くチケットを手に入れることができました。
まず、オペラ当日の早朝6時に、チケット売り場の入り口に貼られた紙に名前を書きに行きました。
…チケット売り場の入り口。劇場正面ではなく、ラルゴ・レスピーギ通りに面する側にあります。扉の左に貼り出されている2枚の紙に、名前を書きます。
朝その紙に名前を書きに行くことで、その日のオペラの天井浅敷席のチケットを、10€で購入することができるようになります。
この時点ではあくまでチケットを予約するだけなので、お金を用意しておく必要はありません。
Step 2, チケット購入
早朝の予約を済ませたら、その日の夕方(おそらく開演時間の2時間前だと思われます)にもう一度チケット売り場を訪れ、チケットを購入しました。
今回のオペラは20:00開演だったのですが、18:00にチケット売り場の前で用紙に書かれた名前の点呼が始まり、その後順番にチケットを買っていくという流れでした。
この再集合の時間は、朝に名前を書き込む紙に書いてあったと思うので、必ず確認しておきましょう。
ちなみに、この時に買えるチケットの枚数は、ひとり(ひとつの名前)につき2枚までです。
Step 3, 観劇
チケットを購入したら、あとはオペラを観るだけになります。
入り口でチケットを見せて入場し、天井浅敷席のある最上階へと向かいました。
…歌劇場のロビー。スーツをピシッと着こなしたお洒落なおじさんがたくさんいました。
…劇場内のバール。雰囲気がありすぎます。このバールの近くには、モニターでオペラを鑑賞できる部屋や、手荷物預かり所などもありました。
私は10€の天井席と聞いて、人がぎゅうぎゅう詰めの窮屈な立ち見席を勝手に想像していたのですが、ちゃんとひとりひとりに座席が用意されており、ストレスなくオペラを楽しむことができました。
…天井浅敷席からの眺め。椅子から腰を浮かすことなく、演奏隊を含むステージ全体を見渡すことができました。劇の見え方に関しては、正直他のボックス席と大差ないと思います。
…客席の様子。ウィーンの歌劇場でも思いましたが、ヨーロッパの劇場は本当に美しい造りになっています。
鑑賞したのは、ジュゼッペ・ヴェルディの「La Traviata」というオペラで、日本では「椿姫」という題で上演されています。
今回のものは、筋書きはそのままに舞台が現代風にアレンジされており、衣装やセット、小道具などが全て現代のものに置き換えられていました(ヴィオレッタがパソコンを使って作業をしていました)。
オペラの内容自体が分かりやすくてとても面白かったうえに、ウィーンでの鑑賞に比べて位置的に格段に見やすかったので、非常に満足なオペラ鑑賞となりました。
ウィーンで観たファルスタフが正直あまり楽しめなかったため、この椿姫も観に行くかどうかかなり迷ったのですが、行くことにして良かったです。
…終演後のステージ。