ナポリ観光記

メガネ置きです。

ボローニャからItaloで約3時間半、「ナポリを見て死ね」とも言われるイタリア南部の大都市、ナポリを訪れました。

今回は、その様子についてお話しします。

ボローニャとは別世界

ナポリは、南イタリアはカンパーニア州の州都であり、ティレニア海とヴェスヴィオ火山を望む南部最大の観光都市です。

旧市街地は「ナポリ歴史地区」として世界遺産に登録されており、「ナポリを見てから死ね(Vedi Napoli e poi muori)」という諺があるほど見所がたくさんあります。

私はナポリで留学している友達に頼み、1日街を案内してもらいました。

…ナポリのとある路地。ボローニャの路地に比べ混沌としていますが、私はそこが好きでした。

まず連れて行ってもらったのは、市街地西部の高台にある「サント・エルモ城」という場所でした。

Montesantoという駅からケーブルカーで登った先にある大きな城塞で、かなり高い位置にあるためナポリの街並みを一望することができました。

…サント・エルモ城からの景色。写真中央の真っ直ぐに伸びる大通りは「スパッカ・ナポリ」と呼ばれており、その名の通りナポリの市街地を真っ二つに分割しています。

…同じくサント・エルモ城からの景色。ヴェスヴィオ火山、海、ナポリの街並みを一度に堪能することができます。

…昼食は、Montesanto駅近くの海鮮料理のお店で。港湾都市なだけあって、やはりナポリの海の幸は美味しかったです。

続いて訪れたのは、スパッカ・ナポリ沿いにある「サンタ・キアーラ教会」の回廊付きの中庭でした。

…こちらの中庭は、教会とは違い入場料がかかりますが、英国製ティーカップのような美しい模様の陶器の回廊があり、一見の価値ありだと思います。

その後は、市街地をぶらぶらと見て回りながら、海へ向かって南下していきました。

…ナポリのガレリア。入り口付近に、美味しいスフォリャテッラが食べられるお菓子屋さんがあります。

…海。炎天下の中を歩き続け疲れが溜まっていたため、しばし休憩。海と火山の自然の力が働いたのか、心が無に帰し心身共に回復しました。

そして、今回の観光の最終目的地である「卵城」に到着しました。

…卵城。なんとも可愛らしいこの名前は、かつて城の基礎に卵が埋められたという逸話に由来しているそうです。

今回のナポリ観光を通して私が感じたのは、同じイタリアという国の中にありながら、ナポリはボローニャとは全く別世界のようだということでした。

街は十分に発展していながら混沌とした雰囲気に包まれており、雑多な要素がひとつの小箱の中にぎゅっと閉じ込められているような、全体としての統一感のなさが印象に残りました。

ただそれは、裏を返せばひとつの街が様々な顔を持っているということでもあり、ナポリは歩いていれば常に新しい魅力に出会うことができる、とても楽しい場所でした。

…道を横断するように干される洗濯物や、2階からカゴをぶら下げて誰かにおつかいを頼む様子など、ナポリらしい風景も見られたので大満足でした。

気になる治安については、ボローニャに比べれば少し危ない感じはありましたが、人通りの少ない裏路地に入らないなど、しっかりと自己管理をしていれば問題ありませんでした。

ナポリピッツァのすゝめ

ナポリといえばピッツァ、ピッツァといえばナポリ。

ナポリに来たなら、絶対にピッツァを食べて帰るべきだと思います。

今回私は、ナポリに留学をしている友達の全面協力のもと、ナポリでも特に有名なピッツェリア2軒でナポリピッツァを食べることができました。

…1軒目はStarita。おすすめはマリナーラです。

…2軒目はDa Michele。おすすめはマルゲリータです。

どちらもかなりの人気店なので、混雑する前に早くお店へ行くことをお勧めします。

ナポリのピッツァは、ボリューム満点でコスパも良く、そして何よりもめちゃくちゃ美味しいので、ナポリを訪れた際は食べ逃しのないよう、しっかりピッツェリアを旅程に組み込んでください。