スリ
メガネ置きです。
その日私が乗ったバスは、マッジョーレ広場方面へ向かう人々でごった返していました。
私が乗車しようとした時点ですでに満員だったそのバスは、停留所に止まるたびに新たな乗客を吸い込みながら、中心部へと走っていきました。
目的の停留所で下車し、ふとバッグの中を覗いた私は衝撃を受けました。
財布が盗まれていたのです。
バスに乗り込むタイミングで財布があることは確認していたので、わずか5〜6区間の走行の間にやられていたということになります。
一応斜めがけのリュックをお腹の前に抱えるようにして持っていたのですが、車内が混雑していたために、バランスを崩さないよう立っていることに夢中で、リュックに全く意識が向いていませんでした。
財布の中身が約2€分の現金と大学の学生証だけだったため、被害がそれほど大きくなかったのは不幸中の幸いでしたが、スリに対する危機感が不足していたという事実を突きつけられ、かなりショックでした。
今後はこの教訓を活かして、防犯対策を徹底していこうと思います。