マクドナルド
メガネ置きです。
皆さんは普段、マクドナルドを利用しますか?
私は、日本でコーヒーを飲むために頻繁にマクドナルドを利用していました。
ボローニャで暮らし始めてからも何回かマクドナルドに行く機会があったのですが、今回はそこで感じたことについてお話しします。
マックカフェ
マクドナルドの本格的なイタリア進出は、1986年、ローマのスペイン広場への出店から始まりました。
日本や他のヨーロッパ諸国に比べて少し時期が遅いことから明らかなように、マクドナルドのイタリアへの進出は難渋をきわめました。
自国の食文化に強い誇りを持つイタリアでは、ファストフードの侵入による伝統的な食の崩壊を危惧した人々が抵抗運動を展開し、マクドナルドの出店の大きな障害となったのです。
今でこそイタリア全土に店舗を有し、若者や観光客を中心に確固たる地位を築いたマクドナルドですが、現在も時折反マクドナルドのデモが行われるなど、根強い反感の機運は残っているようです。
そんな食に厳しいイタリア人の信頼を勝ち得るために、マクドナルドは様々な対策を講じてきました。
一例としては、原材料の大部分における国産製品の使用や、イタリア人の雇用の積極的な拡大などが挙げられます。
そして何よりも、充実したマックカフェの存在が、マクドナルドのイタリア全国展開に大きく貢献したのではないかと思います。
イタリアのマクドナルドは、比較的大きな敷地を持つ店舗にバールのカウンターのようなマックカフェのスペースを設け、コーヒーやクロワッサン、ケーキなどの豊富なカフェメニューを販売しています。
バールの文化が深く根付いたイタリアで生き残っていくために、このようなサービスが整えられたのでしょう。
…私の住むアパートの近くにあるマクドナルドのマックカフェスペース。イタリアの典型的なバールを意識した作りになっていることがわかります。
値段は一般的なバールよりも少しばかり安く設定されており、朝食や待ち合わせ、ちょっとした休憩などの場面で気軽に利用してもらえるよう考慮されていると感じました。
…ある日の私の朝食。色々な味のクロワッサンを試してみましたが、どれも美味しかったです。
私は個人的にこのマックカフェのサービスが大のお気に入りで、日本のマクドナルドにも積極的に取り入れてもらえたら嬉しいと思っています。