シェケラート
メガネ置きです。
3月も終わりに差し掛かり、近頃は暖かい日が続くようになってきました。
このように気温が高くなってくると、私はアイスコーヒーが飲みたくなるのですが、実はイタリアでは、日本ほどアイスコーヒーが一般的ではありません。
エスプレッソをベースにしたカフェメニューを主軸にしていることがその理由のひとつだと思われますが、今回はそんなイタリアで見つけた、イタリア版のアイスコーヒーについてお話しします。
カフェ・シェケラート
今回ご紹介するのは、シェケラートという飲み物です。
イタリアでは夏場によく飲まれる冷たいコーヒーメニューという位置付けですが、日本のアイスコーヒーとは作り方が全く異なります。
なんと、このシェケラートを作るためには、バーテンダーがカクテルなどを作る際に使用する、あのシェーカーが必要になります。
シェーカーの中に、エスプレッソコーヒー、氷、お好みで砂糖やシロップを入れ、カクテルさながらにシェイクして作られます。
そうして急速に冷やされたシェケラートは、これまたカクテルさながらのお洒落なグラスに注がれ、お好みでミルクなどを加えて提供されます。
コーヒーメニューだけでなくアルコールニューも豊富に取り扱う、独特なバール文化が普及しているイタリアらしい、非常にスタイリッシュでユニークな発想のアイスコーヒーです。
さらにこのシェケラート、ただ作り方がお洒落なだけではなく、実用的な利点も備えています。
コーヒーを氷と一緒にシェーカーで振ることで急冷し、グラスの中には氷を入れずに提供するため、氷が溶けてコーヒーが薄まってしまう心配がなく、時間が経ってもエスプレッソの風味を楽しむことができます。
…シェケラート。パフェのような美しい見た目でした。私が飲んだものは、上にホイップクリームがトッピングされていました。
味は、ホイップクリームが載っていたということもありますが、エスプレッソ主体のため日本のアイスコーヒーよりも苦味が強いのかと思いきや、意外とマイルドで飲みやすく仕上がっていました。
そして何よりも、冷たいコーヒーを飲んだのが久しぶりだったので嬉しかったです。