メガネ置きボローニャ留学日記

イタリアのボローニャに留学している、メガネ大学生の日記です。

ビチェリン

メガネ置きです。

 

今回は、北イタリアはピエモンテ州の大都市、トリノが誇る名物ドリンク、ビチェリンについてお話しします。

 

 

3層の贅沢なドリンク

ビチェリンとは、生クリーム、エスプレッソ、ホットチョコレートの3層から成る、ピエモンテ州の伝統的な飲み物です。

 

イタリアの初代首相カヴールをはじめ、数々の著名人から愛されてきた歴史を持ち、現在ではトリノ名物のひとつとして、多くの観光客を惹きつけています。

 

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…ビチェリン。クリーム、コーヒー、チョコによる層が、見た目にも美しい飲み物です。

 

私がビチェリンを飲んだのは、1763年創業の、「Caffè al Bicerin」という老舗カフェでした。

 

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…Caffè al Bicerin。ビチェリン発祥のカフェと言われています。

 

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…Caffè al Bicerinの店内。歴史の感じられる落ち着いた空間で、テーブルの上の蝋燭がお洒落でした。

 

トリノには、他にもビチェリンを飲むことができるカフェやバールはありますが、このCaffè al Bicerinでは昔ながらのレシピが忠実に守られており、オリジナルのビチェリンを味わうことができます。

 

店員さんによると、ビチェリンは掻き混ぜたりすることなく、そのまま飲むのが理想的なのだそうです。

 

エスプレッソが入っていますが、どちらかというと生クリームとホットチョコレートのマイルドな甘さが支配的で、その中にほんの少しコーヒーの苦味やコクが感じられ、上品かつ贅沢な美味しさでした。

 

層を崩さないで飲むことにより、最初は生クリームのふわふわとした食感を、次に3種の味が混ざり合った絶妙なバランスを、そして最後にはホットチョコレートの濃厚な甘さによる余韻を感じられ、飲み進めるごとに変化する味が楽しめました。

 

それなりにボリュームがあるので、ドリンクメニューというよりは、ドルチェとして考えたほうがいいのかもしれません。

 

ビチェリンは、貴族のコーヒーブレイクを体験しているような、贅沢な気分に浸れる飲み物なので、トリノを訪れる際にはぜひとも試してほしい一品です。

 

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…カフェの隣では、コーヒーやジャム、お菓子などの販売も行われていました。お土産の購入にいいと思います。