チェックアウト
メガネ置きです。
帰国の日が目前に迫ってきました。
今回は、ボローニャ大学の留学生が帰国直前に必ず行わなければならない、大学からのチェックアウトについてお話しします。
忘れないように注意
ボローニャ大学での留学期間を終えた学生は、帰国の前に必ずチェックアウトを行う必要があります。
チェックアウトは、チェックインを行った場所と同じ、Exchange Students Deskで行われます。
手順もチェックインの時とほとんど同じで、まず建物に入ってすぐにある機械を操作して整理券を受け取り、順番が来たら窓口へ行ってチェックアウトの手続きをします。
担当者にボローニャ大学の学生証を渡して成績などの情報を確認したら、成績証明書のデータを日本の大学にメールで送ってくれました。
また成績証明書は、チェックアウト終了後にマイページからデータをダウンロードすることができるようになるので、手元に欲しい場合はそこから印刷しておきましょう。
チェックアウト自体は10分弱ほどで終わりますが、チェックインの記事でも言及したようにExchange Students Deskの受付時間がかなり短いので、出国直前に慌てることがないようにしましょう。
このチェックアウトですが、万が一忘れて帰国してしまうと証明書関係や諸手続きで色々と面倒なことになってしまうようなので、帰る前に忘れずに行うように注意してください。
服の処分
メガネ置きです。
私のボローニャ留学も、終わりの時が近付いてきました。
先日、帰りの荷物を少しでも軽くするために不要な衣類を処分しようと思ったのですが、思い返せばボローニャ旧市街でそれらしい回収ボックスを見かけたことがなく、どこに服を捨てればいいのだろうかと疑問に思いました。
イタリアの街中には、紙・プラスチック・生ゴミ・ビンなどの種類によって分類された大きなゴミ回収ボックスが設置されており、通常であればその回収ボックスに捨てて解決です。
しかし、存在するはずの「衣類用」の回収ボックスがボローニャの中心街で全く見付からず、途方に暮れてしまいました。
イタリア人の友達にも協力してもらい、インターネットで衣類の回収ボックスを全力捜索してみましたが、どうやら本当に、ボローニャの中心である旧市街エリアには置かれていないようです。
その友達によれば、その他の種類のゴミよりは数が少ないものの普通は至る所に設置されているはずなのだそうで、どうしてボローニャの中心部には衣類用回収ボックスが置かれていないのかと不思議そうにしていました。
それでも、なんとかボローニャ市内(おそらく、全て旧市街の外のエリア)に設置されている回収ボックスの住所リストを発見し、無事に服を処分することができました。
こちらが、そのサイトのリンクです。
↓
https://recooper.it/dove-siamo/bologna/
私が服を捨てにいったのは、「Via Pellegrino Matteucci」という、ボローニャ旧市街から南東に少し外れたところにある通りでした。
町の中心部から、バスで片道約20分ほどの距離でした。
…こちらが、衣類用の回収ボックス。回収された衣服は、再利用されるのだそうです。
なにはともあれ、無事に要らなくなった服を処分することができて良かったです。
帰国に向けて、どんどん準備を進めていこうと思います。
Sotto le stelle del cinema
メガネ置きです。
星空の下の映画鑑賞。
なんともロマンチックな響きのイベントですが、ここボローニャでは夏の夜、野外の巨大なスクリーンで映画鑑賞をすることができます。
夜空に星が見えるかどうかは置いておくとして、野外で映画を観るというのは非常にイタリアらしい素敵な催しだと思います。
今回は、そんなロマン溢れるボローニャの夏の風物詩、「Sotto le stelle del cinema」についてお話しします。
星空の下の映画鑑賞
Sotto le stelle del cinemaは、毎年夏にボローニャのマッジョーレ広場で開催される、野外映画鑑賞のイベントです。
このイベントの時期になると、ボローニャ観光の中心であるマッジョーレ広場に超巨大なスクリーンや音響設備、そして大量の椅子が並べられます。
…Sotto le stelle del cinemaシーズンのマッジョーレ広場。映画を観るための環境が整えられています。
今年は6/17から8/14まで、全部で56回映画が上映される予定で、イベントの開催期間中はほぼ毎晩映画が公開されます。
このイベントはボローニャに拠点を置く「チネテカ」という団体が運営しており、歴史的価値のある古い映画を中心に、世界各国の様々な映画が上映されます。
映画を観るのにお金は一切かからないので、いつでも気軽に参加できるのがこのイベントの魅力のひとつです。
…日が沈むと、このように暗闇の中に映画がぽっかりと浮かび上がり、とてもロマンチックでした。残念ながら、星はちらほらとしか見えませんでした。
非常に人気のあるイベントなので、上映開始時刻である21:45に広場に行くと座席は全て埋まっています。
席に座らなくても映画は観られますが、良い場所から映画を観たいという人は早めに会場に行って席を確保しておくことをお勧めします。
私が観たのは「Wall Street」という80年代のアメリカの映画で、証券業界における金を巡ったドロドロの争いを描いたサスペンスものでした。
英語音声、イタリア語字幕付きでの上映で所々わからないところもあったものの、夜に外で映画を鑑賞しているという素敵な雰囲気でカバーしたので、とても楽しむことができました。
夜風涼しい夏のボローニャで、大勢の人たちと一緒に野外で映画を観るというのは、なかなか趣深い体験でした。
持ち物
メガネ置きです。
今回は、私が個人的にイタリア留学に持ってきてよかったと思うものたちを、ランキング形式で紹介していこうと思います。
あくまで私個人の見解なので、人によっては「そんなもの必要ない!」と感じるかもしれませんが、ご容赦ください。
持ち物ランキング
第3位…熱さまシート、保冷剤
年末に熱を出して寝込んだ時に、かなり助けられました。
熱さまシートはイタリアでは普及していないようで、おでこに貼った状態で同居人に会った時に「それは何?」と聞かれました。
熱を出さなければ熱さまシートは使い道がありませんが、保冷剤はタオルで挟んで熱さまシートの代わりに使えるほか、食材を冷たい状態で持ち運ぶなどの用途にも使えるので便利だと思います。
第2位…包丁
「イタリアの包丁は切れない」と聞いていたので日本から持ってきましたが、本当にイタリアの包丁は切れ味が悪かったので重宝しました。
毎日料理をするうえでストレスを軽減してくれていたことを考えると、日本から持ち込んだ包丁は影の功労者だと思います。
もちろんイタリアの包丁の中にはしっかりと切れるものもあると思いますが、日本から持ってくる方が楽で確実です。
第1位…Kindle
私は読書が趣味で、長いこと本を読まないと禁断症状が出てしまうので、日本の本が読めるKindleのタブレットは本当に持ってきて良かったです。
紙媒体の本を数冊持っていくことも考えましたが、重くてかさばるため持っていける量が限られてしまうということを考慮すると、自ずと電子書籍になりました。
月に1〜2冊というペースでしたが、日本の本を読んでいる時間は良い気分転換になり、留学生活におけるストレスを発散させてくれました。
皆さんも長期で留学をする際は、私でいうKindleのように、自分の趣味が現地でも継続できるものを持っていくことをお勧めします。
持ち物ランキング 〜食べ物編〜
続いて、同様のランキングを食べ物・飲み物部門でやってみます。
完全に私の好みに基づいたランキングとなっているので、興味がない方は読み飛ばしてください。
第3位…味噌汁
インスタントのもので構いません。
海外で生活していると、味噌汁の味が日本にいた頃に比べて10倍くらい美味しく感じられます。
何故かはわかりませんが、本当に美味しく感じます。
嘘だと思う方は、ぜひ味噌汁を持っていきましょう。
第2位…和風だし
滞在先に料理ができる環境があれば、和風だしを持っていくことをお勧めします。
イタリア料理の食事が続くと、ある時「無性に日本食が食べたくなる病」が発症しますが、現地の和食料理店では値段が高い、あるいは味がちょっと違うということが起こり得ます。
そこで自分で作ってみようという結論に至るわけですが、和風だしは数々の和食を作れるようになる万能調味料なので、持っていって損はないと思います。
パスタと合わせれば和風パスタを作ることもでき、普段のパスタ料理に変化を加えられます。
第1位…緑茶
私は少なくとも1日に1杯は緑茶を飲まないと死んでしまう身体なので、緑茶は持ってきて良かったというより、絶対に持ってこなければならないアイテムでした。
緑茶の心を落ち着けてくれるヒーリング効果は絶大で、私の留学生活の支柱となる存在でした。
イタリアのスーパーでも緑茶と称される商品が売られていますが、あれは緑茶ではなく紅茶です。
やはり日本の緑茶こそが至高で、本当の安寧をもたらしてくれる飲み物なのでしょう。
多少の誇張表現が含まれている箇所もありましたが、私がイタリアに持ってきてよかったと思うものは以上の通りです。
大抵のものはイタリアでも売っているので、持ち物に関してはそこまで神経質になる必要はなく、必要最低限のものを持っていけばとりあえずは大丈夫だと思います。
La Borbonica
メガネ置きです。
今回は、ボローニャで見つけたおすすめのお店についてお話しします。
ドルチェが美味しいカフェ
今回ご紹介するのは、「La Borbonica」というカフェ兼レストランです。
ボローニャ旧市街の中心からやや北西に行ったところにあり、あまり好立地ではありませんが、自信を持ってお勧めできるお店です。
バール、パスティッチェリア、レストランがひとつになったようなお店で、本格的な食事からコーヒーブレイクまで、様々な用途で利用することができます。
また、夕食前の時間帯には、軽食をビュッフェ形式で提供するアペリティーボも行なっています。
…La Borbonica。
このお店をお勧めする最大のポイントは、パスティッチェリアのショーケースにずらりと並べられたドルチェの美味しさです。
La Borbonicaは豊富なドルチェメニューを取り扱っており、クッキーやケーキなどのオーソドックスなものから、ボローニャ名物であるトルタ・ディ・リーゾ、そして南イタリアのドルチェであるババやカンノーロもあります。
特にここのババとカンノーロはかなりの絶品なので、ぜひとも試していただきたいです。
コーヒーとドルチェでほっと一息つきたい時は、La Borbonicaがお勧めです。
アルベロベッロ観光記
メガネ置きです。
バーリから電車とバスを乗り継いで約2時間、トゥルッリの建ち並ぶメルヘンな町、アルベロベッロを訪れました。
今回は、その様子についてお話しします。
三角帽子の町
アルベロベッロは、イタリア南部のプーリア州にある小さな町で、州都であるバーリから日帰りで観光することができます。
私はバーリからアルベロベッロまで電車(正確には、電車とバス)で移動しましたが、マテーラの時と同様に少し分かりづらかったので、簡単に解説しておきます。
アルベロベッロ行きの電車は「SFE」というもので、バーリ中央駅の正面入り口から入って一番奥にある、小さなホームから出発します。
この電車の本数は1時間に1本程度とかなり少ないので、逃さないように注意してください。
ただ、この電車は最終目的地であるアルベロベッロには直接到着せず、「Putignano」という駅でバスに乗り換える必要がありました。
車内で係員が案内してくれたものの、少々分かりにくい路線だなと思いました。
チケットの料金は、電車とバス合わせて片道5€でした。
アルベロベッロを世界的に有名な観光地にした最大の立役者が、この町に古くから伝わる、「トゥルッリ」と呼ばれる独特な造りの住居群です。
トゥルッリとは、石を積み上げて造られた三角帽子のような円錐形の屋根と真っ白な壁が特徴の建物で、この可愛らしい家々がアルベロベッロのメルヘンチックな町並みを形成しています。
…アルベロベッロのトゥルッリ。他の場所では見られない、独特な形をした建物です。白い家屋が、グレーの三角帽子を被っているようにも見えます。
このトゥルッリが建ち並ぶ地区は、例に漏れず「アルベロベッロのトゥルッリ」として世界文化遺産に登録されており、14世紀頃から受け継がれてきた建築技術が、現在に至るまで守られています。
…サンタ・ルチアの見晴らし台からの景色。トゥルッリが集中している、モンティ地区を一望できます。
…トゥルッリの町並み。観光の中心であるモンティ地区には、1000を超えるトゥルッリが建っているそうです。道を歩いていると、お伽話の世界にいるような不思議な感覚になります。
トゥルッリがこの町に普及した背景には、脱税を試みた当時の領主の悪知恵がありました。
もともとトゥルッリは、現在のような丈夫な白壁はなく、石を積み上げただけの円錐形のテントのような構造をしており、接着を施していないため容易に解体・再建することができました。
当時は住居の数に応じた納税が義務付けられていたので、税の徴収が行われる時期に合わせて解体できるトゥルッリは脱税の手段として目を付けられ、当時の領主によって積極的にトゥルッリ建設が奨励されました。
そのおかげで、現在のような三角帽子のメルヘンな町が出来上がったと言われています。
…サンタ・アントニオ教会。モンティ地区の頂上にあり、世にも珍しいトゥルッリの屋根を有した教会です。
…サンティ・メディチ・コズマ・エ・ダミアーノ聖堂。
また、アイア・ピッコラ地区と呼ばれるエリアでは、現在も住居として実際に利用されているトゥルッリの町並みを見ることができます。
モンティ地区のトゥルッリはどれも商業向けのお店として使用されているのに対し、アイア・ピッコラ地区のトゥルッリはありのままの姿で建ち並んでいるため、華やかさはなく控えめな印象を受けました。
…アイア・ピッコラ地区のトゥルッリ。モンティ地区に比べると、この地区はとても静かでした。かなり古そうなトゥルッリも見られました。
…お昼ご飯は、トゥルッリの中に作られたリストランテで食べました。
…生ハムとモッツァレラチーズの前菜。このモッツァレラチーズは、私の人生で一番美味しかったです。
…カヴァテッリという、プーリア州の伝統的なパスタ。トマトとリコッタチーズのソースでいただきました。
…暑かったので、デザートにレモンのシャーベット。さっぱりしていて美味しかったです。
今回の南イタリア旅行で訪れた中で、アルベロベッロは個人的に一番気に入った町でした。
そこまで大きな町ではありませんが、全ての道、全ての眺めに何かしらの魅力が発見できるような、とても素敵な場所でした。
FlixBusレポ
メガネ置きです。
今回は、ヨーロッパ中を駆け巡る格安長距離バス、FlixBusについてお話しします。
手軽で安い
「FlixBus」は、2013年にドイツで設立された、長距離バスの運行会社です。
イタリアをはじめとするヨーロッパ諸国を中心に28ヶ国で運行しており、2000以上の主要な観光地を網羅する広大な路線網を持っています。
FlixBusの強みのひとつは、他の交通手段に比べ料金が安く設定されているということです。
かなりリーズナブルな値段で、イタリア国内はもちろん、国外の都市へと移動することができます。
また、その利用の手軽さもFlixBusの魅力のひとつです。
FlixBusを利用する際は、専用のアプリをダウンロードすることをお勧めします。
アプリでは、路線や発着時刻、料金などを簡単に調べられるほか、自分が乗る予定のバスが今どこを走っているのかを追跡することもできます。
バスに乗車する時も、アプリのチケット画面に表示されるQRコードを提示するだけで済み、チケットを印刷する手間が省けます。
…FlixBusのバスは、このような黄緑色と橙色の配色が目印です。遠くからでも判別しやすいです。
私はイタリア留学中に何度もFlixBusを利用して国内外を旅行してきましたが、快適さという観点から言えば、FlixBusはそこまで悪くないと思います。
料金が安い分ものすごく快適というわけではありませんが、その安さの割には座席はそこまで汚くなく、発着時間も割と正確です。
座席は若干窮屈ですが、小型トイレやUSBチャージャーなど長距離移動のための必要最低限の設備は整っているので、多くを望まなければ不足はないでしょう。
ヨーロッパを安く旅行したいという方は、FlixBusの利用を検討してみてください。