ウィーン観光記①
メガネ置きです。
ボローニャから飛行機に乗って約1時間半、オーストリアの首都ウィーンを、2泊3日で訪れました。
今回は、その様子についてお話しします。
人生初オペラ
私がウィーンを訪れた日は、最高気温が氷点下という極寒で、雪が降っていました。
寒さは厳しかったですが、雪化粧をまとったウィーンの街並みは非常に美しく、また温かい料理やコーヒーが一層身体に染み渡りました。
ウィーンの中心部に到着して初めに向かったのは、ホテル・ザッハー・ウィーンの中にあるカフェで、名物のザッハトルテと、日本ではウィンナーコーヒーとして知られるアインシュペンナーというコーヒーをいただきました。
…ザッハトルテ。このホテルが誕生の地とされ、100年以上前から続く伝統のレシピで作られているそうです。上品なお味でした。
…アインシュペンナー。エスプレッソにホイップクリームがたっぷりと載ったコーヒーです。見た目とは違い甘さは全くなく、口当たりまろやかなエスプレッソといった感じでした。
…カフェの中の様子。赤を基調とした豪華な雰囲気で、日本人観光客がたくさんいました。
ザッハトルテとアインシュペンナーの相性が抜群で、店内の豪勢な雰囲気も相まって、しばし幸福感に浸りました。
その後は、雪降る寒さに打ち震えながら、ウィーンの有名な観光スポットを見て回りました。
…ホーフブルク宮殿。かつてのハプスブルク家の王宮です。
…シュテファン大聖堂。屋根の模様がお洒落なゴシック様式の聖堂です。
…フンデルトヴァッサーという建築家による公共住宅群。奇抜なデザインが目を引きます。若干中心部から外れた場所にあるので、公共交通機関を利用して訪れるのがお勧めです。
そして、その日の目玉イベントは、ウィーン国立歌劇場でのオペラ鑑賞でした。
…オペラを観る前に急いで夕食を取りました。大きさがフリスビーくらいあったウィンナーシュニッツェル。
私はそれまでオペラを観たことはおろか、基礎的な知識すらも持ち合わせていなかったのですが、せっかく音楽の都ウィーンに滞在するということで、試しに観てみることにしました。
演目は、イタリア人のジュゼッペ・ヴェルディが作曲した「ファルスタフ」という喜劇で、ヴェルディに関する知識は全くありませんでしたが、一応大まかなあらすじだけは予習して臨みました。
…ウィーン国立歌劇場。厳か。
…歌劇場内の様子。360°豪華絢爛で、その雰囲気に呑まれそうになりました。やはりジャケットやスーツをぴしっと着こなしたお洒落な方々が多く、普段着で臨んだ私は若干浮いていたような気がしなくもありませんでした。
チケットは事前にネットで購入していたのですが、最も安い15€の、3階ボックス席の最後尾の席を選んだため、舞台の様子が半分ほどしか見えず、終始腰を浮かせながらの鑑賞となりました。
…私の席からの景色。座った状態だと、正直ほとんど何も見えませんでした。
ただ、事前に内容をだいたい把握しておいたことが幸いし、歌を聴いているだけでもそこそこ楽しめたので良かったです。
特に、ウィーン国立歌劇場の専属オーケストラによる生演奏は、迫力と繊細さを併せ持つ演奏で、引き込まれました。
…そして終演。人生初オペラを鑑賞しての率直な感想は、「良かったけど、もういいかな」でした。
自分の芸術的感性の欠如を再認識したところで、ウィーン観光の1日目は終了しました。
この続きは、別の記事に書きたいと思います。