キャッケレ
メガネ置きです。
今回は、私が気に入ったイタリアグルメについてお話しします。
「おしゃべり」のお菓子
今回ご紹介するのは、「キャッケレ」という揚げ菓子です。
手打ちパスタの要領で形成した生地を一口サイズに切って油で揚げ、粉砂糖をまぶしただけの、シンプルで素朴なお菓子です。
生地にはオレンジやレモンの皮が練り込まれており、ほんのりと果物の風味が感じられます。
素朴で優しい甘さが癖になり、知らぬ間にひょいひょいと食べ進めてしまうので注意が必要です。
…キャッケレ。程良い甘さと香ばしさ、そしてほんの少しのレモンの香りが合わさって、とても美味しいです。
キャッケレという名前は、「おしゃべり」という意味のイタリア語に由来しています。
その名が付いた理由にはいくつかの説がありますが、食べた時のサクサクといった音がおしゃべりを思い起こさせるため、あるいは、会話を弾ませるためのお供としてよく食べられたためだと言われています。
普通のスーパーやお菓子屋さんなどで手に入れられますが、イタリアでは、主にカーニバルの時期(2〜3月)に食べるお菓子として親しまれています。
誰かと家でお茶をする時、このキャッケレをつまみながらおしゃべりするのも粋ではないでしょうか。