ボローニャ観光記⑦
メガネ置きです。
ボローニャの観光名所を紹介する、ボローニャ観光記シリーズの第7回目です。
今回は、ボローニャの隠れた(?)名スポット、サント・ステーファノ教会群をご紹介します。
様々な顔を持つ教会
サント・ステーファノ教会群は、Due torriから南東に少し歩いたところにある、サント・ステーファノ広場にあります。
…サント・ステーファノ教会群。
側から見るとなんの変哲もない、こじんまりとした教会ですが、実はこの教会群は、4つもの教会、中庭、回廊、博物館などの複数の施設が同一敷地内で全て連結しているという、特殊な構造をしています。
そのため、扉をくぐるごとに違った趣向の景色が現れ、訪れた者を楽しませてくれます。
古くは西暦80年ごろから前身となる神殿が建てられていたそうで、その後の長きにわたる増築を経て、現在のような教会群になったと言われています。
正面入り口から入ってすぐに現れるのは、聖十字架教会です。
ここは教会と聞いて誰もが想像するような、内陣と身廊から成るベーシックな内装ですが、内陣の十字架に天井から太陽光が降り注いでおり、非常に神秘的でした。
ところが、ひとつ扉をくぐると景色が一転、薄暗い8角形の部屋に不気味な祭壇がそそり立つ、セポルクロ教会に入ります。
…セポルクロ教会。ボローニャの守護聖人であるサン・ペトローニオが、エルサレムの聖セポルクロを模して建てたのだそうです。
ここは、サント・ステーファノ教会群の中でも最も古い部分らしく、壁や柱の様子からもその古さが感じ取れます。
さらに奥に進んだところにあるのが、サン・ヴィターレとアグリーコラ教会で、こちらもまた雰囲気が異なります。
…サン・ヴィターレとアグリーコラ教会。
ここもセポルクロ教会と並んで歴史のある建物なのですが、赤褐色の彫刻によって作られた可愛らしいジオラマのおかげで、少しばかり明るい雰囲気がありました。
…このジオラマは一見の価値ありです。
※写真のジオラマは、期間限定の展示のようで、後日再び訪れた時にはなくなっていました。
セポルクロ教会のもう一方の扉は、ピラトの中庭やベネディクト修道会の回廊へと通じており、それらは4つ目のトリニータ教会や博物館、売店などへ繋がっています。
中庭や回廊は、余計な装飾がなく、すっきりとした印象を受けました。
…回廊。私が訪れた時は、ここで猫が休んでいました。
次の場所へと移るたびに違った顔を見せるサント・ステーファノ教会群は、あまり知られていないかもしれませんが、ボローニャに来たら是非とも訪れてほしい隠れた名スポットだと思います。