チヴィタ観光記①
メガネ置きです。
オルヴィエート駅前からバスに乗って約30分、天空の町、チヴィタ・ディ・バーニョレージョを訪れました。
今回は、その様子についてお話しします。
陸の孤島
チヴィタ・ディ・バーニョレージョは、ウンブリア州との州境にほど近いラツィオ州の北部にある小さな町で、近年注目度が高まっている観光地です。
バーニョレージョという町の中のチヴィタという集落が切り立った絶壁の上にぽつりと佇んでおり、まるで町が天空に浮かんでいるかのような幻想的な景色を望むことができます。
「イタリアの最も美しい町の会(BBI)」に登録されており、宮崎駿監督の映像作品「天空の城ラピュタ」のモデルになったという逸話もあります。
それほどまで美しい景観を有するチヴィタですが、交通アクセスがまだ十分に整備されておらず、集落に辿り着くまで少々苦労しました。
そこで今回は、私が実際に利用したチヴィタへの行き方を解説していきます。
ツアーなどに参加する、あるいは自分で車を運転するといった手段を除いた場合、自力でチヴィタへ行くためには、オルヴィエートという町から出ているバスを利用する必要があります。
バスのチケットは、オルヴィエート駅の構内にあるバールで購入することができます。
私は往復分のチケットを購入し、2.6€でした。
チヴィタ行きのバスは、オルヴィエート駅手前の噴水広場周辺に発着します。
…オルヴィエート駅。噴水が見える範囲内で待っていれば大丈夫です。
注意すべき点は、バスの本数の少なさです。
地元の人々も通勤通学などで利用するごく普通のバスなのですが、ただでさえ本数が少ないうえに、私はイースター休暇中に訪れたため、さらに本数が減らされていたようでした。
…駅構内のバール奥に掲示されていたバスの時刻表。9:20のバスを逃したら、次のバスが13:00まで来ないという衝撃の本数の少なさです。チヴィタからオルヴィエートに帰るための最終バスが17:25発というのもすごい。
私の場合は、乗るつもりだった9:20発のバスがなぜか来ず、次の13:00発のバスが来るまでオルヴィエートの中心部で時間を潰さなければなりませんでした。
…バスはこちらの青と白のものでした。席数はかなり多めだったので、よほど乗客が多くない限り乗車できないということはないと思います。
バスに乗り込むことさえできれば、あとは終点まで30分ほどバスに揺られているだけでOKです。
…バスを下車したら、案内に従って少し歩きます。すると、、、
…チヴィタが姿を現します。緑豊かな崖の上に天空の町が浮かんでおり、なんとも壮大な眺めでした。これまでに見たことのないような絶景に、思わず息を呑みました。
…バールや遊具のあるこちらの広場のような場所から、チヴィタの全景を見ることができました。
…さらに先へと進み、いよいよチヴィタの中に入ります。
チヴィタと下界を結んでいるのはたった1本の橋のみで、まさに陸の孤島です。
橋の手前で5€の入場料を支払い、ついにチヴィタの中へと足を踏み入れました。
…徐々に迫り来るチヴィタ。
…渡っている最中はあまり気になりませんでしたが、橋はかなりの高さがありました。
…橋からの眺め。
…そしてようやく、チヴィタの玄関口であるサンタ・マリア門に到着。
長くなってしまったので、ここからのチヴィタ内部の観光の様子は、別の記事でご紹介させていただきます。