メガネ置きボローニャ留学日記

イタリアのボローニャに留学している、メガネ大学生の日記です。

ETA BETA

メガネ置きです。

 

先日、ETA BETAというボローニャの社会的協同組合で、少しだけお手伝いをさせていただける機会がありました。

 

今回は、その様子についてお話しします。

 

 

東京とボローニャをつなぐ

きっかけは、東京の江戸川区社会福祉の活動をしているNPO法人の「東京ソテリア」さんから、ボランティアの依頼が来たことでした。

 

東京ソテリアさんは数年前からボローニャと友好関係を結び、相互に行き来しながら精神保健の活動を行なっているそうです。

 

ETA BETAとは、「日伊精神障害者就労支援プロジェクト」という活動で連携しており、精神障害を持つ日本人の方をETA BETAに招待して、調理の技術や社会的協同組合のあり方を学んでもらうという取り組みを行っています。

 

精神障害を持つ当事者の方が、自分の目で違う土地の精神保健を様子を観察することで、自身の置かれた状況を客観的に捉えられ、リカバリーにつなげることができるのだそうです。

 

ボローニャは社会的協同組合の活動が盛んな町だと聞いたことがあったため、実際に現場の様子を体感できるいい機会だと考え、このボランティアに参加することにしました。

 

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ETA BETAの施設の外観。裏はいかつい感じでしたが、表の方はかわいらしかったです。

 

 

生のイタリア語を体感

お手伝いの具体的な内容は、日本人の精神障害を持つ方の簡単な通訳、メモの補助、そして活動の写真撮影でした。

 

イタリア語の通訳の経験は全くありませんでしたが、ETA BETAの方々がゆっくりと簡潔なイタリア語で話をしてくれたおかげで、なんとかやり遂げることができました。

 

その日のETA BETAの活動は、小麦粉を使った様々な生地作りでした。

 

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…一から手作業でパスタを作る工程が見られて感動しました。生地作りの秘訣は、生地をこねたり材料を混ぜたりする時間の見極めだそうで、経験を積むことが重要なのだと教わりました。

 

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…お昼ご飯に、かぼちゃとチーズのリゾットをいただきました。日本を発ってから初めてのお米料理でした。優しい味で美味しかったです。

 

今回のお手伝いでは、通訳をしたということはもちろん、生のイタリア語を常に聞き続けるという経験ができたこともあって、自分の力不足を感じると同時に、非常に勉強になりました。

 

次に同じような機会があったときに、もっと力になれるよう、頑張って勉強しなければならないと思いました。