ボローニャ観光記〜番外編〜
メガネ置きです。
ボローニャの観光名所を紹介する、ボローニャ観光記シリーズの番外編です。
今回は、ボローニャの「リトルヴェネツィア」こと、運河遺跡をご紹介します。
がっかり観光名所?
ボローニャはかつて、市内に大小の運河が張り巡らされ、ヴェネツィアにも引けを取らない水の都だったことがあるそうです。
その豊富な水力エネルギーのために絹織物産業が発達し、ボローニャ産の上質な絹は、運河を辿ってヴェネツィアまで届けられ、商人たちの間で取引されていました。
こうした背景から、このボローニャとヴェネツィアを繋いでいた運河のことを、もうひとつの「シルクロード」と称することもあるようです。
現在、ボローニャの町に運河は残されておらず、中央駅からマッジョーレ広場に向かう道の途中に、小さな遺跡を見ることができるのみとなっています。
ボローニャの観光スポットを紹介するサイトなどで、しばしばこの運河跡が、「ヴェネツィアの雰囲気を感じられる」場所として取り上げられているのを目にしますが、正直言ってそれは言い過ぎのような気がします。
上記のような歴史を考慮すると、趣深い光景に見えなくもありませんが、実際のところヴェネツィアの運河のような美しさはなく、どちらかというと少し汚いように思います。
…レーノ運河の遺跡。付近には、小さな小窓から運河を覗けるフォトスポットや、運河を見下ろすことのできるカフェなどもあります。
この場所に関しては、実際に目で見た光景よりも、ネットで画像検索して出てくる光景のほうが綺麗に見えます。
見る価値がない、とまでは言えませんが、あまり期待しすぎると、がっかり観光名所になってしまうかもしれません。
近くを散策するついでに、ちらっと覗いてみるくらいでいいと思います。