ポレンタ
メガネ置きです。
今回は、私が気に入ったイタリアグルメについてお話しします。
つかみどころのない味
先日ヴェローナを観光した際に、生まれて初めてポレンタという料理を食べました。
ポレンタは、北イタリアで広く食べられている伝統料理のひとつで、パンの代わりの主食、あるいはメインディッシュの付け合わせとして知られています。
コーンミールを水や塩などと一緒に煮込み、ポレンタ特有のねっとり・もちもちとした食感になるまで掻き混ぜて作る、お粥のような料理です。
とうもろこし粉のつぶつぶした舌触りを感じる独特の柔らかい食感を持ちますが、味自体には癖が少ないため、肉料理やシチューなど濃い目の料理と非常に相性が良いです。
もともとは、小麦の栽培に適さない北イタリアの寒冷地帯でパンに代わる主食として作られていた農民の料理でしたが、現在は多くの外食店で取り扱われるポピュラーな料理となっています。
私がポレンタをいただいたのは、「Il Punto Rosa」という、ヴェローナ中心部の小さなオステリアでした。
…ポレンタ。馬肉のシチューの付け合わせとして注文しました。
ポレンタだけで食べてみると、とうもろこしの風味のようなものをほんの少し感じるものの、正直味があるのかないのかわからない、つかみどころのない味がしました。
シチューと一緒に食べてみると、ポレンタの優しい食感がシチューの濃い味を良い具合にマイルドにしてくれて、非常に美味しかったです。
…Il Punto Rosa。