米
メガネ置きです。
イタリア料理と聞くと、パスタやピザばかりを思い浮かべがちですが、リゾットやアランチーニなど、お米を使った料理も結構あります。
イタリアはヨーロッパ最大の米の生産国であり、日本のように独自の米文化を持っています。
そうはいっても、日本とイタリアのお米事情には、やはり違いが見られます。
今回は、そんなイタリアのお米についてお話しします。
お米を炊くなら?
イタリアに来てからしばらく経ったある日、日本のふっくらと炊かれたお米が無性に食べたくなった私は、スーパーにお米を探しに行きました。
スーパーのお米売り場には、様々な種類の米がずらりと並べられており、どれが日本のお米に近いものなのか、初めはさっぱりわかりませんでした。
その後、何度かお米を買っては鍋で炊くということを繰り返してきましたが、個人的に日本のお米のように美味しく炊けるのは、「RIBE」という種類のお米だと思います。
もちろんすべてのお米を試したわけではないので、RIBEが日本のお米に最も近いと断言することはできません。
ただ、私が通っているスーパーでは、このRIBEが一番安く売られており、コストパフォーマンスと炊いたあとの美味しさを考慮すると、このRIBEが一番良いのではないかと思います。
「ORIGINARIO」というお米もRIBEと同じくらい美味しく炊けましたが、少し値段が高かったです。
…スーパーのお米売り場。このように、イタリアのお米は1キロ単位の箱で売られているのが一般的だと思います。
いずれにしても、イタリアのお米だから日本のようにふっくらと炊き上がらないのではないかと心配する必要は全くなく、炊き方の手順さえしっかりと踏めば、日本と遜色のない美味しいご飯を食べることができます。
そもそも炊かない
イタリアでは、「お米を炊く」という工程自体が、そもそも一般的ではありません。
基本的には、パスタと同じように「茹でる」か、「煮る」、あるいは水を加えつつ「炒める」といった工程で調理します。
そのため、イタリア料理には日本のようなふっくらとして粘り気のあるご飯は登場せず、どちらかといえばさっぱりとしていて、少し芯が残ったような食感のご飯がよく見られます。
しかし、リゾットなどのイタリアの米料理を作るなら、むしろそういったイタリア式の工程で調理されたお米の方が美味しく仕上がり、日本式のお米はあまり合わないように感じます。
当たり前のことかもしれませんが、お米の種類がどうこうということよりも、料理に合わせてお米の調理法を変えることの方が重要なのだと思います。