メガネ置きボローニャ留学日記

イタリアのボローニャに留学している、メガネ大学生の日記です。

メガネ置きです。

 

イタリアには、めちゃくちゃ鳩がいます。

 

もちろん日本にもたくさんいますが、どういうわけかイタリアの方が「鳩が多い!」という印象が強いです。

 

今回は、そんな鳩についてお話しします。

 

 

幸せの象徴?

人が集まる観光地を中心に、イタリアには本当にたくさんの鳩がいます。

 

鳩に餌をあげている人を見かけることも多く、もしかしたら人と鳩との距離感は、日本よりもイタリアの方が近いのかもしれません。

 

そんな鳩ですが、日本では「平和・幸福・愛」などの象徴とされ、縁起の良い動物として認識されています。

 

例えば結婚式などのイベントのモチーフとして、鳩(特に白い鳩)は鶴やうさぎと並んでよく用いられています。

 

この鳩の平和のイメージは、一説によると、旧約聖書ノアの箱船の記述から来ていると言われています。

 

ノアの洪水時に箱船から放たれた鳩が、オリーブの葉を持ち帰ることで洪水の終わりを告げたという記述があることから、彼らの平和の象徴としてのイメージが定着したとされています。

 

イタリア人の友達によれば、イタリアにも同様のイメージが、少なからず存在するそうです。

 

特に愛のシンボルとしての印象が強いらしく、互いになった鳩は、仲の良いカップルの象徴として用いられることがあると言います。

 

しかしイタリアでは、こうしたプラスのイメージを持つ鳩は専ら珍しい白い鳩に限り、一般的に鳩はあまり好ましい動物ではないようです。

 

その友達によれば、鳩と言われると平和や幸福よりも先に「不潔」や「貪欲」といった印象が思い浮かぶらしく、多くのイタリア人は鳩のことをすごく嫌っているとのことでした。

 

確かに日本でも、平和の象徴としての鳩は白い鳩であることが多く、また普段よく見かける灰色の鳩に平和や幸福の印象を抱くこともありません。

 

しかし、鳩がここまであからさまに人々からの嫌悪の対象になっているかと言われると、そうでもないと思います。

 

平和の象徴としての鳩の出典であるキリスト教の文化が根付いているイタリアで、日本以上に鳩が嫌われているというのは面白い矛盾だなと思い、この記事を書いてみました。