手紙
メガネ置きです。
去年の9月、イタリアに向けて日本を発つ直前に、羽田空港で家族から手紙を受け取りました。
「イタリアに着いたら読んでね」と言われていたのですが、読んでしまったら寂しさに押し潰されてしまいそうな気がして、なかなか封を切ることができませんでした。
そして、気が付けばイタリア出国の当日になってしまいました。
今まで読む勇気がなかった家族の手紙を、帰国の直前にようやく、読むことができました。
あと少ししたらみんなに会える、という事実が、背中を押してくれました。
当然ながら手紙の内容は、「留学楽しんでね」であったり、「身体に気を付けてね」であったりと、これから長い留学生活に臨む息子に向けた応援メッセージでした。
その留学生活はまさに今終わりを迎えようとしていますが、それでも家族からの温かい応援メッセージは、心にじんわりと染み渡るような心強さを持っていました。
これからすぐに帰るにもかかわらず、少し泣きそうになってしまいました。
今回のボローニャ留学は、家族の支えがなければ絶対に成し得ないものでした。
経済的な面はもちろん、精神的な面でも何度も助けてもらいました。
今日家族の手紙を読んで、日本から遠く離れたイタリアという地であっても、家族はいつもそばで私を支えてくれていたのだということを実感しました。
これから、少しずつでも恩を返していこうと心に決めました。
今日私は、日本に帰ります。