メガネ置きボローニャ留学日記

イタリアのボローニャに留学している、メガネ大学生の日記です。

カフェ・コレット

メガネ置きです。

 

今回は、先日私が味わった地獄についてお話しします。

 

 

リコリス爆弾

皆さんは、リコリスというものをご存知でしょうか。

 

リコリスとは、スペインカンゾウという植物の根の部分のことで、北欧をはじめとするヨーロッパで古くから親しまれてきたハーブの一種です。

 

ハリボーなどから出ている、リコリス味のお菓子を食べたことがある方ならお分かりいただけると思いますが、非常に癖のある、漢方のような強烈な味がします。

 

正直、私は苦手です。何が良いのか分かりません。

 

さて話は変わり、先日とあるバーで、「カフェ・コレット」という飲み物に挑戦する機会がありました。

 

カフェ・コレットとは、エスプレッソに少量のアルコールを加えて提供される、お酒入りのコーヒーのことです。

 

私はアルコール飲料があまり得意ではないのですが、コーヒーにアルコールを加えるとどんな風味になるのかということに興味があり、一度は飲んでみたいと思っていました。

 

注文をした際、アルコールの種類はどうするかと聞かれましたが、お酒に関する知識が皆無な私は、勧められるがままに「サンブーカ」というお酒を選びました。

 

注文を終え、店員さんがカフェ・コレットを作る様子を見ていたのですが、明らかにエスプレッソとサンブーカを1:1くらいの比率で入れており、「アルコールは少量のはずでは…」とその時から薄々嫌な予感はしていました。

 

そして、カフェ・コレットが完成。

 

手元に届いた瞬間に、どこかで嗅いだことのある、強烈な香りが私を襲いました。

 

「そんな馬鹿な…」と絶望的な気持ちにながらも、一縷の望みにかけ、勇気を振り絞ってクイッと一口飲んでみました。

 

やっぱりお前か、リコリス!!

 

私が注文したカフェ・コレットは、エスプレッソの風味など遥か彼方に消し飛ばされ、100%リコリスの味がしました。

 

調べてみると、サンブーカというお酒の原料のひとつに、リコリスが使われる場合があるとのことでした。

 

しかも、サンブーカのアルコール度数はだいたい40度前後とのこと。

 

その高いアルコール度数も相まって、一口飲めば喉の奥の方でリコリスの爆弾が爆発し、喉を焦がしながら鼻腔をリコリスの香りが突き抜けるという感覚に襲われました。

 

リコリスが苦手な人にとっては、まさに地獄の飲み物でした。

 

あと、やっぱりあれはアルコールを入れすぎだと思います。

 

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…問題のカフェ・コレット、もとい、リコリス爆弾。ぼんやりと邪気を放っているのがお分かりいただけますでしょうか。

 

以上、リコリスとアルコールが苦手な人が軽い気持ちでカフェ・コレットを注文すると、痛い目を見るよというお話でした。