リゾット
メガネ置きです。
今回は、私が気に入ったイタリアグルメについてお話しします。
イタリアの米料理
今回ご紹介するのは、日本でもお馴染みのイタリア料理、リゾットです。
稲作に適した環境のポー川流域を中心に北部で発展したお米料理で、現在はイタリア全国に広まっています。
もともとは麦などの雑穀を使用していましたが、中世にアラブ世界から米が伝わって以降は、米がその役割を取って代わるようになりました。
リゾットの調理法で留意しておきたいのは、米を「炊く」という工程がないということです。
基本的には、米を研がずにそのままオリーブオイルやバターで炒め、そこに水あるいはブロードを加えながら水分を含ませていき、最終的にアルデンテの状態になるまで煮立てれば完成です。
日本のお粥や雑炊とよく似ていますが、炊いた米を使わないという点に文化の違いが感じられます。
さて、リゾットと聞いてまず思い浮ぶのは、チーズやきのこ、あるいはかぼちゃなどを使った、水分の多いクリーミーな一皿だと思います。
しかし、マントヴァを旅行した際に注文した「リゾット・マントヴァーノ」というリゾットが、そんな私のリゾット観をぐるりと覆してくれました。
…マントヴァ風リゾット。まるでピラフのようにお米がパラパラと仕上がっており、私にとって全く新しいリゾットでした。サルシッチャとバターのシンプルな味付けでした。
一口にリゾットと言っても、地域によって様々な特色があるのだということを学びました。
この他には、サフランを使用する真っ黄色のリゾット、ミラノ風リゾットなども有名です。