NipPop
メガネ置きです。
先日、NipPopという団体が主催するイベント、「NipPop 2019」に参加する機会がありました。
今回は、その様子についてお話しします。
ボローニャで抹茶をすする
NipPopとは、2013年に設立されたボローニャに本拠地を置く組織で、様々な活動を通して日本の文化をイタリアに普及させることを目的としています。
その活動の一環として、NipPopは年に1回のペースで大規模な日本文化のイベントを開催しており、それが先日行われていたNipPop 2019というイベントになります。
NipPop 2019は、「FoodPop: Giappone da gustare」というテーマのもとで開催されており、日本の食文化に関する様々な催しが用意されていました。
主要な催しを挙げると、ボローニャの日本料理店が監修する日本食のアペリティーボや日本酒の飲み比べ、日本から招かれた各分野の専門家によるプレゼンテーションやパフォーマンス、そしてイタリア人たちによる日本をテーマにした演劇などがありました。
私は、アペリティーボに参加したかったのですがチケット売り切れのため叶わなかったため、イベント施設内で行われていた様々な発表やワークショップに気が向くまま参加していました。
…イタリア人学生による、「il sapore di moe(萌えの味)」のプレゼン。ゲームにおける食べ物の役割について研究した成果を発表していました。
…日本のアニメについての講演。2人の日本人が、アニメを取り巻く経済やアニメ音楽の実態について熱く語っていました。
…施設内には「GAME AREA」という場所もあり、テレビゲーム、ボードゲーム、カードゲームなど、ありとあらゆるゲーム(日本と関係ないものもちらほら)で遊ぶことができました。
…ファミコンなど、昔のゲームの展示。
そして、その日はちょうど茶道の体験ができるワークショップも開かれていたので、それにも参加してみました。
このワークショップは、現在イタリアでも活動している、和食検定協会のボローニャ支部が主催していました。
実際の茶会のように茶室に正座してというわけにはいきませんでしたが、裏千家のお点前のデモンストレーションをはじめ、茶道の歴史や抹茶・和菓子についての詳しい解説、そして抹茶と数種類の和菓子の実食など、内容盛りだくさんの楽しいワークショップでした。
何よりも、日本から遠く離れたイタリアで茶道の体験ができたことがとても嬉しかったです。
…着物を着た日本人の先生が、立礼でお茶を点ててくださいました。
…お花と和菓子。
…イタリアに来てから食べる機会のなかった、久しぶりの和菓子の味に感動しました。
…ワークショップの最後には、柏餅を自分たちで作りました。和菓子って、なんでこんなに美味しいのでしょうか?
NipPop 2019は、どちらかといえば真面目に日本文化を学ぶことができる、とても面白いイベントでした。
入場にお金はかからないので、お目当ての催しがなかったとしても、遊びに行って損はないイベントだと思います。